
歴代のご先祖は腕自慢の石工の手になる屋根型石塔に整然と祀られ、代々手厚いご供養を受けられていたと推測される。
この改修工事について施主のこだわりは既存墓所環境を大きく変えることなく、代々守り続けられた家の歴史を子孫たちに伝えることが当代の施主の責任だと発願されたものです。
墓所の正中線上に鎮座する佛塔正面には南無阿弥陀佛と謹刻され阿弥陀如来さまの極楽浄土とし、右側奥より年代順に屋根型石塔が配置され、角石塔に祀られていた直近二代を家の伝統に従い新規屋根型石塔に移し祀る。
又、旧屋根型石塔の風化が激しい為、専門家の戒名辿りにより判明した戒名は全て新規墓碑に謹刻し未来の子孫達の墓参の際に自身とご先祖様との絆を再確認し更なる家の発展を祈念できる。
本来のお墓とはこのような力さえもあります。

一般的にお墓をつくろうと考え、チラシ広告や知人の紹介などにより石屋へ注文されるわけですが、その際にどうしても価格優先で選んだ為、思わぬ落とし穴にはまり後悔されておられる方が多くなっているようです。
ここ数年来、機会あるごとにお話しておりますが、皆様方の大切なお墓づくりには明確な施工基準などはなく、あるのは各業者独自のこのくらいでいいだろう基準 です。従って販売価格も一定ではなく、最近では低価格競争の激化により、半額?とまでの価格表示も見受けられます。この状況だけで見れば消費者にとっては喜ばしいことですが、業者もしっかり算盤をはじき低人件費、低価格石材、低価格資材を調達し、いきおい稚拙な手抜き工事に走り、その結果として唯でさえあいまいな工事基準を大幅に押し下げているようです。
ここ数年来、機会あるごとにお話しておりますが、皆様方の大切なお墓づくりには明確な施工基準などはなく、あるのは各業者独自のこのくらいでいいだろう基準 です。従って販売価格も一定ではなく、最近では低価格競争の激化により、半額?とまでの価格表示も見受けられます。この状況だけで見れば消費者にとっては喜ばしいことですが、業者もしっかり算盤をはじき低人件費、低価格石材、低価格資材を調達し、いきおい稚拙な手抜き工事に走り、その結果として唯でさえあいまいな工事基準を大幅に押し下げているようです。


たかがお墓と思うなかれ、墓の祀り正しき家は栄え、墓の祀りおろそかなる家は滅びている。
この栄枯盛衰を実証しているのが墓である。墓とは遺骨の捨て場や一時的な収蔵庫ではない。
それは未来永刧に亘り佛国土として遺族、縁者の真摯たる心での供養を受け、やがて供養によって成佛された佛さまは祖霊となられ現世の子孫達を佛世界より見護って下さっている。
されどお墓である。